ビジネス閉会挨拶文例/例文

閉会にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。

本日はお忙しい中、大変多くの方にご出席を賜りまして、誠にありがとうございました。また、長時間に わたり最後までご清聴いただき、厚く御礼申し上げます。

私ども電力中央研究所恒例のエネルギー未来技術フォーラムにおきまして、昨年と今年と2年続けて、 地球気候変動対策に焦点をあててご報告申し上げました。昨年は「地球環境とエネルギーセキュリティ の両立を求めて ―温暖化とポスト京都への対応―」、今年は、「低炭素社会 -電中研におけるブレ ークスルーテクノロジー-」というテーマで構 成 いたしました。

科学的にも認識されるようになりました地球気候変動問題に対して、解決の可能性を秘めた「ニアゼ ロ・エミッション」シナリオの提案とその具体的な分析、そして何より大事なソリューションテクノロジーの現 状と今後について、2年に亘りご紹介いたしました。特に、今年の基調報告では、低炭素社会を実現するために電化社会を大胆に仮定し、民生や運輸な どの各部門における電化の推進により、非常に高いハードルではありますが、2050 年時点で 60%CO2 排出削減の達成の可能性もあることをお示ししました。

今後の CO2 削減効果が期待されます需要側のキーテクロジーとして、高効率ヒートポンプなどの電化 技術や次世代のグリッド技術などについて、具体的な CO2 削減効果と今後の技術課題をご紹介いたし ました。

また供給側のキーテクノロジーとして発電のベースを担う原子力につきましては、電源容量の確保と 設備利用率の向上に関する技術課題、火力発電につきましては、発電の高効率化技術とそれによる CO2 削減効果や新しい CO2 回収技術などについてご紹介いたしました。

最後の特別講演では、澤先生からポスト京都議定書の取り組みに関して、今話題の排出量取引制 度やわが国が提唱するセクター別アプローチなど、温室効果ガス削減政策の背景や特徴、課題などに ついて分 かりやすくご紹 介 頂 きました。

ポスト京都に向けての政策に対して、実態や全体像が非常によく理解できたと思います。明日からの 我々の新聞の読み方も変わってくるのではないかと思います。お忙しい中、特別講演をお引き受け頂き、 誠にありがとうございました。

澤先生もご指摘のように、地球気候変動対策としては、根本はやはり技術開発であると考えます。 色々な可能性のある技術を総動員し、総合技術で温室効果ガスの削減を図っていく必要があります。

当所は原子力、火力、電力、土木などの技術や環境科学、材料科学、さらには社会経済など多くの 専門分野をカバーする、世界的にもユニークな研究機関であります。

その意味では、当所は地球気候変動問題を解決する技術開発に関して、非常に重要な位置を占め ており、社会に貢献できるポテンシャルを有していると自負しております。しかし、勿論、当所がソリューションテクノロジーの全てをカバーできるものではありません。国内外の諸機関と連携し、当所の役割、責 任を全うしていきたいと考えております。皆様には、引き続き一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げる 次 第 でございます。

質疑応答では多くのご意見、ご質問をいただきまして有難うございました。時間の関係上、打ち切らせ ていただきましたが、まだまだ色々ご意見、ご質問をお持ちだと思います。皆様のお手元のアンケート用 紙に、ご記入いただきたいと思います。後日、早急に回答させていただきます

以上、はなはだ簡単ではございますが、閉会のご挨拶とさせ,いただきます。本日は、誠にありがとうご ざいました。