退職のスピーチ(定年退職)文例/例文

退職の際のスピーチは、送別会で、あるいは退職当日や直前の朝礼などですることになります。いずれの場合も高々2〜3分の短いスピーチであり、さほど多くのことを語れるわけではありません。

スピーチの内容は、職場の人たちへの感謝をテーマとし、企業の場合は会社への感謝も忘れずに、最後に事業の発展と職場の人たちの健康や幸福を祈念するという形で結ぶのが、もっとも妥当なものと思われます。

定年退職の場合は、ついつい思い出を語りたくなってしまうと思います。しかし、多くの企業が痛手を蒙り、成長神話が崩壊して経済立て直しの道筋が見えない現状では、回顧談は、二度と戻らない昔日の繁栄を懐古するかのように耳に響き、人々を暗い気持ちにさせてしまう恐れがあります。成功話も苦労話も、スピーチの場では触れない方が無難です。

退職のスピーチ例文(通常の定年退職の場合)

皆さん、長い間、お世話になりました。37年という長い年月、私のような凡庸な輩をよくここまで教育し、仕事の機会を与えてくれた会社に、私は深く感謝しています。また、私を導いてくれた先輩・上司の方々や、私によく付き従い、サポートしてくれた皆さんに、心より感謝いたします。本日、無事に定年の日を迎えられましたのも、すべて皆さんの誠心誠意のお蔭です。最後になりましたが、会社のさらなる発展と、皆さんのご活躍、ご健康をお祈りして、退職の挨拶に代えさせていただきます。皆さん、長い間、ありがとうございました。

中途退職でスピーチする場合も、その内容は、上記の定年退職の場合と基本的に同じです。定年や定年退職という言い方が、単に退職、あるいは一身上の都合による退職と変化するだけです。