退職者送別会の挨拶(部下)文例/例文

福島部長が、定年で退職されると聞いても、今、わたしの胸には、その実感がまったくわいてこないのです。

若々しく、「よし、いくぞ!」と声をかけられ、得意先回りに同行していただくお元気で仕事をしていらっしゃる姿からは、定年というイメージが全くにあいません。
世間で、60才の定年が時代遅れだ、と問題になるのも当然です。

福島部長がわたくしたちの営業部へいらしたのはたしか4年前だったと記憶していますが、そのころから、まったくあまりお変わりになっておられないです。とにかくお元気でした。

忘れられないのは、一緒に得意先回りをさせていただいたときのことです。
どこへいくのにも、歩くのが早く、まるで私には歩くというより、これは競歩なのでは感じた思い出がございます。こっちがゆっくり歩こうものなら、ズンズン先へゆかれるのでおいていかれてしまいます。得意先についた時は、私がハァハァと息を切らしてしまいくやしいやら、恥ずかしいやらだったことがございました。

今、私が「歩くの早いですね。」と言われるのは、まったく部長のおかげでございます。ありがとうございました。

これが、福島部長の若さの源泉だったのですね。あとになっていわれました。「歩くことは運動だといっても、心臓に負担をかけるように歩かなければその効果は薄いんだ。」とおっしゃり、通勤でも、それを実行されているそうです。

これだから、丈夫で仕事もバリバリできるんだな、と感心してしまいました。仕事の面でもいろいろ教えていただきましたが、「自分で自分の限界を決めるな。けっして楽をしてはいけない。」ということを、特に身をもって示され、わたしも肝に銘じております。

わたしたちとしますと、部長にはやめてほしくない! もっとまだまだ教えていただきたいと思う気持ちでございます。

お聞きすれば、今後は関係会社のほうへいかれて、また重要なお仕事をされることになったそうです。新しいところでもいままでと同様、バリバリとやられるお姿が目に浮かびます。どうかお体に気をつけて、新しい仕事に向かっていただきたいと思います。

福嶋部長、今まで、ご指導いただきありがとうございました。