提案書の書き方テンプレート(図解タイプ)文例/例文

本屋で「図解」「図」による思考とかいったタイトルの書籍をよく目にします。

私が受験生だった昔から「図解」「チャート」となどと銘打った参考書が結構ありました。

といっても、私自身はあまり「図解」というものを重要視していませんでした。

情報は言葉(コトバ・テキスト)が基本なので、今でも「目次」や「見出し」で表される情報・知識の体系(階層構造)化や箇条書きなどで十分という根強い意識があります。

ちなみに階層構造や箇条書きといった文章(情報)の構造はHTMLで表現可能な領域です。

その昔『知的生産の技術』というベストセラーになった本があって、その本に触発され、「こざね法」とか「KJ法」とかを研究したことがあります。

例 えば、「こざね法」というのは、何か考えを整理したり、表現したりする場合に、自分の頭の中にある混沌としたものすべてをキーワードだけでもいいから紙切 れに書き出してしまい(1つのテーマにつき1つの内容というのが基本です)、次にその紙切れをグループ化したり、並び替えたりすることで全体的・体系的な ものに作り上げていくという方法論です。

とにかく混乱した考えのままでいいからそれをコトバにして一度紙に書き出してみることで脳みその内容を外部化する…この作業だけで不思議と考えが整理されてきます。

ちなみに今ではこの作業はワープロで行うことが可能です(特にWordの見出し機能やアウトライン機能を使えばより効果的です)。

つまり、何かを考えるときのベースは、(至極当たり前のことかもしれませんが)最初から最後までコトバです。

しかし、「図で思考する」式のタイトルには惹かれるものがあります。

「本当に図で思考する人とかいるの?」「どうやって図で思考するの?」「図で思考する人というのは自分とは考え方のスタイルが根本的に違うんだろうね」「図で思考したら新しい発想で物事を考えられるのかな?」などと思わず考えてしまいます。

また、実際問題として、何かをしようとする場合、その具体的なイメージ化・ビジュアライズという作業は重要な工程でしょう。

…と、話が少しあらぬ方向に行ってしまいましたが、別に「図で思考」まではいかなくても、少なくとも第三者にプレゼンする場合には、文字がたくさん詰まった資料よりは、図解化により単純化され、分かりやすくなった資料の方が効果があることは確かなようです。

ただし、図解といってもただビジュアル的にすればいいというものではありません。

絵を描くとか、ビジュアル的に表現するということと、図解化して分かりやすく説明するということは全く別問題だからです。

したがって、プレゼンテーションというとパワーポイントというイメージもありますが、別にパワーポイントを使わなくてもエクセルだって図解表現は十分可能です。

エクセルのテキストボックスやオートシェープだけで、社内業務改善提案書、営業提案書、商品・サービス提案書、システム開発提案書、コンサルティング提案書など多くの事例で実用的なレベルのビジネス文書を作成できます。

デザインに凝りすぎることは本末転倒です。

本テンプレートは提案書・企画書の図解版の様式みたいなものですが、その作成の仕方はそんなに難しいものではありません。

|提案書の書き方テンプレート.xls