二十四節気と七十二候

小寒 芹栄う 泉水温をふくむ 雉はじめて鳴く

大寒 蕗乃薹花咲く 水沢あつく堅しき 鶏鳥屋につく

立春 東風凍を解く 鶯鳴く 魚氷にあがる

雨水 土が潤い起る 霞はじめてたなびく 草木萌え動く

啓蟄 巣籠りの虫戸を開く 桃はじめて咲く 菜虫蝶と化す

春分 雀はじめて巣くう 桜はじめて咲く 雷声を出す

清明 燕来る 雁水へ帰る 虹はじめて見る

穀雨 葭はじめて生ず 霜止み苗出ず 牡丹花咲く

立夏 蛙はじめて鳴く 蚯蚓出ずる 筍生ず

小満 蚕起きて桑を食う 紅花栄う 麦秋至る

芒種 蟷螂生ず 腐草蛍となる 梅の実黄ばむ

夏至 乃東枯る 菖蒲花咲く 半夏生ず

小暑 温風至る 蓮はじめて開く 鷹技を習う

大暑 桐はじめて花を結ぶ 土潤って蒸し暑しき 大雨時々降る

立秋 涼風至る 蜩鳴く 濃霧昇降す

処暑 綿の花しべ開く 天地はじめて寒しき 禾実る

白露 草露白し 鶺鴒鳴く 燕去る

秋分 雷声を収む 蟄虫戸を閉ざす 水はじめて涸る

寒露 雁来る 菊花開く 蟋蟀戸にあり

霜降 霜はじめて降る 小雨時々降る 紅葉蔦黄ばむ

立冬 椿開き始む 地はじめて凍る 金盞花香し

小雪 虹隠れて見えず 北風木の葉を払う 橘はじめて黄ばむ

大雪 空寒く冬となる 熊穴に籠もる 鮭魚群がる

冬至 冬生じ夏枯る 鹿角落つる 雪下りて麦伸びる