仕事上でお世話になった方々には、挨拶状を送るというのが一種の慣例化しています。
しかし社内の人の場合でも住所がわからない、部署が違うのでなかなか会えないという理由からメールで退社の挨拶をするという方法が増えています。
メールで退職のご挨拶をする場合も退職の挨拶文と同様に書式があります。
感謝の意を伝えるという共通点は同じですが、親しい関係者に送ることが多いため、時候の挨拶などを省いても違和感はありません。
一般的な文例は以下の通りです。
いつもお世話になっております。
○部署の△山○子です。
このたび【本日/退職日】付けで退職することになりました。
【○】年入社以来、【○○】年間大過なく勤めることができましたのは、ひとえに皆様の暖かいご教導の賜物と深く感謝しております。
あらためて、厚く御礼を申し上げます。
【△】月からは、【○○】株式会社で勤務する予定になっております。
今後とも変わらぬご芳情を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
本来ならば、一人一人、お伺いしてご挨拶をさせていただくべきところなのですが、メールにてご挨拶させていただきました。
本当にありがとうございました。
目上の方には挨拶状を送るのが礼儀という慣習がある場合は、退職日前後に送る挨拶状と使い分けるのも手です。
多くの方はメールで挨拶されても失礼などとは思いませんが、やはり紙で頂く挨拶状にありがたみを感じてしまうのもわかります。
普段から「メールはどうも苦手で・・・」と言っている人には相手のことを考えて挨拶状を差し上げるような気遣いをしたほうがいいでしょう。
相手に感謝を伝えるのも目的の一つですので必ず相手に伝わる手段をとるようにしましょう。